ランチア デルタ コンデンサーの違い #3

corsoueda2009-07-11

話を元に戻して、
コンデンサーについて。
コンデンサーのコアには、
種類がいくつかあり、
純正はプレートフィンタイプで、
重ねたフィンにチューブを、
貫通させただけのモノで、
サイズの割に冷却効率は悪く、
現在では、まず使用されない。
素材もフィンはアルミだが、
チューブは真鍮製である。


ウチで製作しているのは、
両タイプともコアはアルミだが
以前から販売していた、
ノーマル(黒い)バージョンは枠は真鍮製で、
サーペンタインタイプというコアで、
フルアルミバージョンのパラレルフロータイプというコアとなる。
両コアの違いは、前者が入り口から出口まで、
一本のチューブで通過するのに対し、
後者は両サイド部のタンクから、
複数のチューブで2往復半させている。
現在の車はパラレルフロータイプが主流だが、
どちらの方がデルタには効率が良いかといえば、
冷媒温度を測る限り、よく似た温度で、
クーラーの効き自体もそんなに変わらなかった。

コアのピッチは両タイプで結構違い、
ラジエーターへの風の抜けはノーマルの方が良く、
スポーツ走行なども考えるとこちらの方が良い。

フルアルミバージョンはコアの厚みも薄く、
大概は無加工で取り付けも可能なのだが、
ノーマルバージョンだとフロントグリルの内側などを、
削ったり小加工が必要となる車両もある。


無責任なようだが、あとは使用目的とオーナーの好みで、
チョイスしていただければと思う。

画像はフルアルミバージョン装着例


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