ランチア デルタ レジスター確認、改善

corsoueda2009-08-20

まずはレジスターの位置だが、
ボンネットを開け、
エアコンの空気取り入れ口、
前方のタワーバーとの隙間にある。
赤丸箇所にあるのはカバーで、
コレを上にスライドさせると、
レジスター端子面が見える。
コイルを痛めないようにエアコンケースから取り出すと、
レジスターの全貌が見られるはずだ。
下画像はレジスターの裏表を撮影したモノだが、
分かりやすいように端子には番号を記載した。


ブロアーモーターの(+)側にはキーオンで常時通電しており、
作動、風量調整などは(ー)コントロールとなる。


画像の黒線がモーターに繋がっているのだが、
ブロアー最弱だと1の灰線に(−)が入り、
1〜2〜4と2つのコイルを経由することで、
抵抗を増やしモーターの回転を抑えることになり、


ブロアーの中速だと2の赤線に(−)が入り、
2〜4と1つのコイルを経由し、最弱時より抵抗が減るので、
モーターの回転数は増える。
ブロアー全開は?の茶線に(−)が入り、
3〜4のコイル中にある半田(温度ヒューズ)を経て、
抵抗はないのでモーターは全開で回る。


画像はデルタから外したそのままの状態だが、
ここで問題となるのが全開時は3〜4の温度ヒューズを経由するが、
このままの配線だと最弱、中速時には温度ヒューズを経由せず、
直接モーターに(ー)が落ちてしまい、
万が一の時に温度ヒューズが意味をなさないことになる。
(+)側にもヒューズはあるが、
レジスターを発火させるぐらいの電流が流れても、
ヒューズは跳ばないこともある。


確認、改善方法は4にモーターからの(ー)黒線が来ていたなら、
その黒線を3に端子を差し、茶線を4に差し替えるというモノだ。
これで最弱、中速時にも温度ヒューズを経由することになる。


作業はそんなに難しいモノではないが、
間違えると大きな事故に繋がりかねないので、
自分でする方はあくまで自己責任で、
仕組みを十分理解した上、
希に配線の色などが変更されていることもあるので、
再確認後、慎重な作業を!


余談だが今回、出火したデルタはタダでは転びたくなかったので、
ブロアーモーターを他車のモノを流用し、
風量アップを果たすことが出来、入庫時よりも改善する事が出来た。

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