2011ユーロカップ第3戦

corsoueda2011-05-25

今年は初参戦となる、
ユーロカップが、
5月22日に開催された。
天気予報どおり朝からの雨で、
ピットレーンは川のようで、
クルマが通過するたびに、
ピットまで雨水が流れ込んでくる。

悪天候の中、落雷でサーキットの、
計測システムがダウンし、
スケジュールは遅れ、
予選結果もタイムは発表されず、
順位も何度か訂正があった。

今回、ランチアレースのエントリーは、
ウチのトップ3台と気を抜けないレースなのだが、
いかんせん悪天候でモチベーションが上がらない。
前述のとおり予選も公式結果に不備があり、
自前の計測器を参考に順位を話し合いで決めることになった。
そんな中ポールポジションはドライビングの幅で、
定評があるジアラY氏!
ビビリながらなんとか2位で自分が入った。

決勝はコースがドライにまで快復した。
スタートでY氏がシフトミスし、
自分がトップに出るが、
1コーナー侵入で今度は自分がシフトミスし、
Y氏、T氏に抜かれ3位まで後退してしまう。
前半は3台共が快調なペースでビハインドもあり、
「あぁ、今日は3位かな。」と思っていたのだが、
中盤からは前2台がバトルを続けてくれたお陰で、
ペースは徐々に落ちてきて3台が団子状態になり、
激しいバトルが続く中、8周に減算のなった7周目に、
バックマーカーに捕まったT氏を抜いて2位まで浮上。
ファイナルラップの6コーナーでタイヤがタレて、
ラインがワイドになってきたY氏のインに鼻先をねじ込み、
ヘアピンを抜け9コーナーまでツーワイドに並んだまま、
バトルを続けるという今まで体験したことのない駆け引きを、
楽しませてもらうことができた。
結果はなんとか自分が前に出ることができ、
勝たせてもらうことができた。

「これぞレースの醍醐味!」と言えるようなレース展開で、
自分にもまだ「男の子スイッチ」があることを再確認した。
だが後で自分の車載などを見直してみると、
マチュアの草レースでアクシデントの、
リスクを負ってまで、抜くべきだったのか?
と反省する点もあるユーロカップだった。

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アルファロメオ GTV バルブクリアランス調整

corsoueda2011-05-17

現在のクルマは、
バルブクリアランスを、
油圧で自動的に調整する、
ラッシュアジャスターや、
油圧式リフターと呼ばれる、
方式のモノが一般的だが、
サーキットユースなど、
高回転高負荷を多用する場合には、
あえてシム式などの機械式を、
採用する場合もある。
アルファロメオのV6エンジンも、
24Vになる以前は定期的に、
調整が必要となる機械式を採用していた。

適正なバルブクリアランスを確保できないと、
コンコンというような異音が発生し、
本来エンジンが持っている性能も引き出すことができなくなり、
せっかくのアルファV6の快音も淀んでしまう。

12VのアルファV6はちょっと変わった構造で、
インテーク側はカムが直接リフターを押す直打式で、
リフターのシムの厚みを変更することで、
リアランスを調整する。
エキゾースト側はリフター〜プッシュロッド〜ロッカーアームを介して、
バルブを押す構造になっており、
ロッカーアームのネジを回すことで、
リアランスの調整をすることができる。

アルファV6の場合インテーク側は、
さほど狂いが出てくることはなく、
概ね狂いを生じるのはエキゾースト側で、
前述のとおり作業自体は難しくはない。
ただリフターが損傷を受けているモノを、
よく見かけるので、その場合は交換になってしまう。
今回のGTVはインテーク側は規定値以内で、
エギゾースト側もリフターの損傷もなく、
ロッカーアームの調整だけで済んだ。

調整後は異音も消え、アルファV6の快音も蘇り、
お客さんにも満足いただけたと思う。

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ランチアデルタ アルミラジエーター 

corsoueda2011-04-20

何年も前から、
販売していたのに、
何故かホームページに、
アップするのを、
忘れていた、
オリジナルの、
アルミラジエーター。

A/Cコンデンサーと同じく、
国産のコアを使用し製作した物だが、
サイドタンクもアルミで、
重量を純正品の5.4Kgから3.3Kgと、
約2Kgの軽量化ができる。
冷却水容量も純正品より200cc増え、
重量は若干増えてしまうが、
トータルで考えると、
鼻先の重いデルタのフロント軽量化には、
少しではあるが貢献できる。

肝心の冷却効果は、
ウチの16Vのはスタンダードの2層コアではなく、
3層コアのモノを使用しているが、
気温30℃以上の真夏のサーキットでも、
水温は80℃を少し越えたところで安定している。
使用用途によっては真鍮製の方が良い場合もあるが、
街乗りメインでも全く問題はない。

スタンダードは純正同等サイズなので、
そのまま交換可能であるが、
3層コアにすると厚みが増えるので、
A/Cコンデンサーは取り付け出来ず、
サーキット仕様などの限定した使い方になり、
取り付けにも加工が必要になったりするが、
形状も含めワンオフでも製作可能である。
価格はスタンダードで81900円(税込み)
通販も可能。

ラジエーター交換の際、
同時に交換をお薦めしているのが、
ラジエーターホースセット。

特にアッパーホースはエンジンから出てきた、
熱い冷却水が流れるので劣化しやすく、
脱着時に硬化していると裂けたり、
水漏れの原因になりやすい。
ウチでよく使用しているのは、
社外品のシリコンラジエーターホース。
13650円(税込み)と比較的安く、
品質的にも問題ない。

ラジエーターホース交換の際、
オーナーの同意を得て、
大半外してしまうのがこのセンサー。

オーバーヒートスイッチと言って、
水温が110℃か120℃かを越えたときに、
A/Cコンプレッサーを止める安全装置なのだが、
デルタに乗っているような人なら、
水温計もちゃんと見ているだろうし、
誤作動も多く、無くすと見た目もスッキリする。

デルタは全てが正常に機能していれば真夏でも、
エアコンを使用してもオーバーヒートすることはないが、
漠然と水温が高いようなら暑い季節が来る前に、
冷却系の点検をお忘れ無く。

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フィアット 500 サスセッティング

corsoueda2011-04-15

今回、初入庫の、
このチンクエチェントは、
すでにアラゴスタの車高調を、
取り付けられており、
「もう少し車高を下げたい。」と、
車高調整及びリアからの、
異音修理の依頼を受けた。

チンクエチェント&アラゴスタの、
組み合わせはウチでも初めてなので、
まずはどの程度まで車高を、
調整できるかの確認作業から。
ダンパーを外し有効ストロークを計測。
リアはトーションビーム式で、
ダンパーが斜めになっており、
タイヤがストロークする量と、
ダンパーがストロークする量が違うので、
一旦スプリングを外し両者のストローク量を計測し
レバー比を算出する。
スプリングレートからも車高はまだ下げられそうなので、
元々後ろ上がりだった車高を前に合わせてリアを下げた。

フロントもスプリングにプリロードが結構掛かっていたので、
プリロードを緩め、全長調整でダンパーを伸ばし、
伸び(リバンプ)側のストロークも増やす。
そうすることで車高はそのままでも乗り心地は改善される。

スタビリンクの取り付けもダンパー側に高さ調整が付いていたので、
1G時にスタビに捻れが掛からないように調整。
リヤダンパーも宙に浮いた状態でダンパーの取り付け部を締めてしまうと、
1G状態ですでに取り付け部のラバーブッシュを捻ることになり、
ダンパーのスムーズな動きを抑制してしまうことになる。
なのでダンパーだけでなくラバーブッシュのアーム類も、
車高を変更した場合は一旦緩め1G時に締め直すことが大事である。

その他、何故かホイールのセンターを出すための、
ハブリングが2輪分欠落していたので取り付け。

異音の原因となっていたリアスプリングの、
サイレンサーラバー取り付け。

などなど、アライメントや細々とした調整の甲斐もあり、
オーナーに試運転してもらうと、
異音も消え、かなりの良い感触をもって頂けたようだった。
減衰調整も、あえて入庫時の状態にしておいたのだが、
それでも良い変化を感じて頂けたように思う。
お客さんの「高いサスキットでもこんなものかな?と思ってました。」
との言葉どおり車高調整式は特に取り付け方次第で、
良い印象にも悪い印象にもなるので、
くれぐれもノウハウのあるショップでの取り付けを強くお勧めする。

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冷却水管理

corsoueda2011-04-07

誰にでも出来る、
基本的なメンテナンスである、
冷却水のチェックだが、
コレが意外と怠り勝ちである。

まずは適正な量が入っているか?
もし減っているようであれば、
水道水で良いので補充する。
ただし頻繁に水だけを、
補充し続けると、
クーラントの濃度が下がり、
防錆効果も落ちてしまう。
さらにクーラントの濃度が、
一定以上に下がると普通の水以上に、
錆や腐食を発生しやすくなってしまうので、
出来ることならクーラントも補充する。
(デルタの場合、冷却水容量は6ℓほどなので、
30%以上を目安にウチでは冷却水交換の場合、
2.5ℓのクーラントを入れる。)
デルタのように昔ながらの鋳鉄エンジンブロックだと、
特に錆が出やすく、一度錆を出してしまうと、
完全に除去するのは困難になる。
その場合は何度も抜き替えるのだが、
出てくる水は錆で茶色くなかなか透明にはならない。

ウチでもエンジンオーバーホールの際には、
まず冷却経路の錆や水垢の洗浄から始まる。
いくら高性能なエンジンでも、
特にシリンダーヘッド(燃焼室廻り)の、
の冷却経路洗浄を怠り、冷却性能が悪化していれば、
異常燃焼を起こし水の泡になりかねないからだ。

本来、冷却水はそんなに減ることはないので、
頻繁に減っているようなら漏れている箇所の要修理である。
漏れている跡はないのに少しずつ減っている場合、
最近デルタでよくあるのはラジエーターキャップからの漏れ。
画像の様にギャップ裏のゴムに亀裂が入っていたり、

スプリングが弱り圧力を保てなくなると、
徐々にブリーダーパイプから漏れてゆく。
テスターでキャップの解放圧力を測ると、
0なんてモノもちょくちょくある。
圧力が保てないことで沸点も下がりオーバーヒートもしやすくなる。
安い部品なので暑くなる季節の前に点検交換を。

今月号のティーポはデルタの特集があり、
ウチも取材を受け掲載されました。
画像は近所の嵐山での取材の時の様子。
記事の写真と見比べてみてください。

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Get over it

corsoueda2011-03-24

震災から2週間ほど経ち、
まだまだ原発や、
様々な問題の残る中、
緊張状態が続いている。
皆がピリピリしているのか、
被災もしていない人達が、
評論家気取りで、
矛先をあらゆるモノに向け、
後ろ向きな批判などしているのを耳にする。
被害のない者のきれい事かも知れないが、
そんな役に立たない批判などをする暇があるなら、
こんな時だからこそ前向きに、
それぞれがそれぞれの出来ることをやり、
皆がこの国を良くするという目的に、
一丸となって取り組んで行けたら素晴らしいのにと思う。
そして被災された方々の心からの笑顔を見られる日が、
早く来ることを祈っております。

そんな中、昨年のデルタ全国オフ幹事の方達が、
何か出来ることはないかと考え、
自分たちでデザイン、製作された、
チャリティーステッカーを今回、販売されるとのことです。

価格 1枚1000円

売り上げは日本赤十字の、
東北関東大震災義援金として、
寄付されるとのことで、
購入方法はネットからになりますが、
その趣旨に賛同した下記ショップさんでも購入可能です。
RCエレファンテさん
癒し太閤ねねの湯さん
ガレージビンゴさん
クイックトレーディングさん
畑野自動車さん
ビアルベーロさん
モトーレ・アル・マッシモさん
オートスポーツイワセさん
ロッソコルサさん
コルソマルケ

販売期間は3/25〜5/5迄になります。

詳しくは下記ホームページをご覧ください。
http://www.martini5.com/

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お見舞い申し上げます。

この度の東北地方太平洋沖地震
京都ではたいした揺れもなく、
地震があったかな?程度のモノでだったが、
帰宅し、ニュースを見ると、
そこには陸続きの同じ国の出来事とは思えない映像が。
まだ詳細な被害状況も分からず、
余震も続き予断を許さないようですが、
国内はもちろん海外から派遣された、
救助隊の方々のコメントに熱いモノを感じました。
不謹慎かも知れませんが、
人って素晴らしいなあと。


亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、
被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。
そして1日も早い復興を祈っております。

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