アルファロメオ GTV バルブクリアランス調整
現在のクルマは、
バルブクリアランスを、
油圧で自動的に調整する、
ラッシュアジャスターや、
油圧式リフターと呼ばれる、
方式のモノが一般的だが、
サーキットユースなど、
高回転高負荷を多用する場合には、
あえてシム式などの機械式を、
採用する場合もある。
アルファロメオのV6エンジンも、
24Vになる以前は定期的に、
調整が必要となる機械式を採用していた。
適正なバルブクリアランスを確保できないと、
コンコンというような異音が発生し、
本来エンジンが持っている性能も引き出すことができなくなり、
せっかくのアルファV6の快音も淀んでしまう。
12VのアルファV6はちょっと変わった構造で、
インテーク側はカムが直接リフターを押す直打式で、
リフターのシムの厚みを変更することで、
クリアランスを調整する。
エキゾースト側はリフター〜プッシュロッド〜ロッカーアームを介して、
バルブを押す構造になっており、
ロッカーアームのネジを回すことで、
クリアランスの調整をすることができる。
アルファV6の場合インテーク側は、
さほど狂いが出てくることはなく、
概ね狂いを生じるのはエキゾースト側で、
前述のとおり作業自体は難しくはない。
ただリフターが損傷を受けているモノを、
よく見かけるので、その場合は交換になってしまう。
今回のGTVはインテーク側は規定値以内で、
エギゾースト側もリフターの損傷もなく、
ロッカーアームの調整だけで済んだ。
調整後は異音も消え、アルファV6の快音も蘇り、
お客さんにも満足いただけたと思う。
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