アルファロメオ GTV バルブクリアランス調整

corsoueda2011-05-17

現在のクルマは、
バルブクリアランスを、
油圧で自動的に調整する、
ラッシュアジャスターや、
油圧式リフターと呼ばれる、
方式のモノが一般的だが、
サーキットユースなど、
高回転高負荷を多用する場合には、
あえてシム式などの機械式を、
採用する場合もある。
アルファロメオのV6エンジンも、
24Vになる以前は定期的に、
調整が必要となる機械式を採用していた。

適正なバルブクリアランスを確保できないと、
コンコンというような異音が発生し、
本来エンジンが持っている性能も引き出すことができなくなり、
せっかくのアルファV6の快音も淀んでしまう。

12VのアルファV6はちょっと変わった構造で、
インテーク側はカムが直接リフターを押す直打式で、
リフターのシムの厚みを変更することで、
リアランスを調整する。
エキゾースト側はリフター〜プッシュロッド〜ロッカーアームを介して、
バルブを押す構造になっており、
ロッカーアームのネジを回すことで、
リアランスの調整をすることができる。

アルファV6の場合インテーク側は、
さほど狂いが出てくることはなく、
概ね狂いを生じるのはエキゾースト側で、
前述のとおり作業自体は難しくはない。
ただリフターが損傷を受けているモノを、
よく見かけるので、その場合は交換になってしまう。
今回のGTVはインテーク側は規定値以内で、
エギゾースト側もリフターの損傷もなく、
ロッカーアームの調整だけで済んだ。

調整後は異音も消え、アルファV6の快音も蘇り、
お客さんにも満足いただけたと思う。

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