冷却水管理

corsoueda2011-04-07

誰にでも出来る、
基本的なメンテナンスである、
冷却水のチェックだが、
コレが意外と怠り勝ちである。

まずは適正な量が入っているか?
もし減っているようであれば、
水道水で良いので補充する。
ただし頻繁に水だけを、
補充し続けると、
クーラントの濃度が下がり、
防錆効果も落ちてしまう。
さらにクーラントの濃度が、
一定以上に下がると普通の水以上に、
錆や腐食を発生しやすくなってしまうので、
出来ることならクーラントも補充する。
(デルタの場合、冷却水容量は6ℓほどなので、
30%以上を目安にウチでは冷却水交換の場合、
2.5ℓのクーラントを入れる。)
デルタのように昔ながらの鋳鉄エンジンブロックだと、
特に錆が出やすく、一度錆を出してしまうと、
完全に除去するのは困難になる。
その場合は何度も抜き替えるのだが、
出てくる水は錆で茶色くなかなか透明にはならない。

ウチでもエンジンオーバーホールの際には、
まず冷却経路の錆や水垢の洗浄から始まる。
いくら高性能なエンジンでも、
特にシリンダーヘッド(燃焼室廻り)の、
の冷却経路洗浄を怠り、冷却性能が悪化していれば、
異常燃焼を起こし水の泡になりかねないからだ。

本来、冷却水はそんなに減ることはないので、
頻繁に減っているようなら漏れている箇所の要修理である。
漏れている跡はないのに少しずつ減っている場合、
最近デルタでよくあるのはラジエーターキャップからの漏れ。
画像の様にギャップ裏のゴムに亀裂が入っていたり、

スプリングが弱り圧力を保てなくなると、
徐々にブリーダーパイプから漏れてゆく。
テスターでキャップの解放圧力を測ると、
0なんてモノもちょくちょくある。
圧力が保てないことで沸点も下がりオーバーヒートもしやすくなる。
安い部品なので暑くなる季節の前に点検交換を。

今月号のティーポはデルタの特集があり、
ウチも取材を受け掲載されました。
画像は近所の嵐山での取材の時の様子。
記事の写真と見比べてみてください。

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