ドクターカーボン

corsoueda2008-05-12

工具メーカーのスナップオンが販売している、
ドクターカーボンというモノを導入した。
http://www.snapon.co.jp/products/list/equipment/carbon.html
何をしてくれるモノかと言えば、
まずガソリンに特殊な洗浄液を混ぜ、
プレクリーニングとして、
それをドクターカーボン内蔵ポンプでガソリンの
デリバリーパイプ〜インジェクター〜レギュレター間を
圧送し循環させる(このときエンジンは始動しない)。
そうすることで、インジェクターに付いているフィルターなどを洗浄し、
ドクターカーボン内のフィルターで濾過する。


その後、上記のポンプを使用しエンジンを始動。
洗浄液の混ざったガソリンがインジェクターノズルや、燃焼室を洗浄してゆくのだが、
洗浄液の臭いはキャブクリーナーやエンジンコンディショナーに近い。
(たぶん、成分的にも近いモノと思われるのだがスナップオンが言うには、
洗浄液はキャブクリーナーなどと違い不燃性で、燃焼室内のカーボン等に染みこみ、
時間をかけて汚れを落としてゆくらしく、施工直後より数100Km走行後のほうが効果が出るし、
その洗浄液入りの排気ガスでO2(ラムダ)センサーなども同時に洗浄できるとのこと。)
インジェクターの噴霧特性はノズル形状や燃圧などに左右されるが、
綺麗な噴霧は綺麗な燃焼になるので、理屈でいえば洗浄することにより燃費も向上する。


実はこのドクターカーボン、かなり以前から販売されていたので、
今更という気もしたが、ウチに入庫してくる車は、
大方が10年選手。当然距離もそれなりに走っている。
エンジンオーバーホールをすれば燃焼室なども当然きれいにするが、
普通に調子よく走っているエンジンをなかなかオーバーホールする人は少ない。
簡易にちょっとでも気持ちよくなればなあという気持ちで導入したのだが、
実際に自家用、代車、お客さんの車など10数台に施工してみたところ、
全車共にスムーズになった。(ありきたりの陳腐な表現・・・。)
アイドリングで不整脈がなくなったり、始動性が上がった車もありました。
施工前と施工後300Km走行後にプラグホールからピストンヘッドを覗くと、
確実にカーボンなどの汚れは減っていたし、施工後マフラー出口からの水蒸気の量も増えた。
(きれいに燃焼すると排気ガスの水分は増える)
激変したような車は今のところなかったが、悪くなることはないので、
精神的(?)にも施工する価値はあるかななんて思っている。


まあこれで激変するほど快調になれば整備士の仕事はこの世から必要なくなるよなあ・・・。

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