ランチア デルタ 天井張り替え
デルタに限らず、輸入車は天井の内張が
垂れてくる車両が結構見られる。
国産車ではあまり聞いたことがないので、
材質が日本の気候や湿度が合わないのだろう。
ちょっとした垂れ方なら我慢もできるが、
西洋の古い貴族のベッドの様に垂れてくると、
流石に運転にも支障をきたすし、
何よりみすぼらしくなってしまう。
初期の頃なら接着剤で、誤魔化す方法もあるが、
悪化してくると表皮と断熱材との間にあるスポンジが、
ボロボロと風化し、貼っても貼ってもスポンジが崩れるだけで、
一向に貼り付かなくなってしまう。
今回はそこまでは悪化してなかったが、
天井の内張を全て外し、土台の断熱材から表皮、スポンジを剥がし、
新たにほぼ純正色(色は何種類かあり好みで選べる)の
アルカンタラ(エクセーヌ)生地を張り直したのだが、
よく見ると天井用の生地は垂れを防ぐため厚みも薄く、
毛足も短いので、純正のアルカンタラとは風合いが若干異なる。
デルタは生産時期によって天井が布だったりアルカンタラだったり、
色も様々だが、張り替えるなら純正色ではないアルカンタラを選び、
言われなければ気づかない粋なおしゃれも楽しめる。
勉強不足だったがアルカンタラは日本の東レが開発し、
イタリアの企業との合弁会社で生産を始めたらしい。
エクセーヌもブランド名が異なるだけで一緒だそうだが、
トヨタもエクセーヌとは呼ばなくなり、アルカンターラと呼んでいるが、
「ターラ」と延ばすことに違和感を感じてしまうのは自分だけだろうか?
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