ランチア デルタ エンジントラブル #1

corsoueda2009-06-17

デルタのシリンダーブロックは、
昔ながらの鉄ブロックなので、
よっぽど無茶をしない限り、
トラブルは少ない。
ただ年月が経っているだけに、
オイル管理、走行距離などにもよるが、
お疲れ気味のエンジンは多い。


今回のEvo1はオイル消費が異常に多く、
最後はボンドカーの如く白煙を吐き始めた。
圧縮を測ってみると各気筒のばらつきはあるが、
そんなに極端ではなかったので、
どちらにしてもタービンを取り外しての点検から入った。
タービン自体はタービン、コンプレッサー側共に、
オイルを噴いた形跡はなかった。
その前にプラグホールからチェックしたとき、
3番のピストンヘッドが湿気ていたのだが、
案の定、3番のEXポートはオイルでベトベトであった。
そこでシリンダーヘッドをめくってみると、
3番シリンダーはクロスハッチは部分的に消え、
ピストンピンで引っ掻いたような深い溶けた傷が入っていた。

ボーリングでは追いつかない深い傷なので、
ブロックは再使用不可となった。
こうなると気になるのがピストンの状態だが、
抜いてみると不可解なことに・・・。


続く


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