16Vエンジン完成

corsoueda2009-09-17

気がつけば9月も半分が過ぎ、
慌ただしい季節がやってきた。
10月には最大のイベントである、
チャオイタリアが開催されるので、
その準備や一般整備で、
毎年の事ながら忙しい。


そんな中、合間を見ながら以前紹介した、
オリジナルのピストン、コンロッドを組み込んだ、
ウチの16Vもほぼ完成し、
慣らしも終わらせ最終調整に入った。
セッティングはまだまだだが、
それでも今週末のユーロカップに参加できる目処はついた。
とりあえずは以前のセッティングで様子見だが、
新エンジンの手応えはとても良い。
4000rpmを越えたあたりから始まる、
所謂ドッカンターボは、なりを潜め、
ドラマチックな印象は薄れたが、
エンジンの色気は以前にも増し、
このエンジンを街乗りデルタに組み込めば、
かなり贅沢なおもちゃになることは間違いない。
ただし鍛造ピストン故の暖気はしっかりとして欲しいが。

話を戻すと低回転からスムーズにストレス無くレブまで回り、
NAに近づいたような印象で、気がつけばスピードが乗っている。
顕著に感じたのは過給が正圧になる前の、
負圧域を維持したハーフスロットルでも、
上り坂を加速してゆく感覚には違和感を感じるほどだった。
今回は1.5mmのメタルヘッドガスケットを使用し、
圧縮比をノーマルの8.0から変更したことが大きいのだろう。
もっともO/H前は10K弱でばらついていたコンプレッションが、
12.2〜12.4で揃ったのだから当然と言えば当然だが・・・。
そのほかピストンにはWPC加工を施し、
クランクはバランス取りをし、燃焼室容積も合わせた。
軽量なピストンを組み込むとトルク感が薄れるという話も聞くが、
このトルク感というのが曲者で、
トルク感と実際のトルクと言うのは別物である。
故意にトルクカーブにメリハリを付けてやると、
優れた感覚の持ち主でなければトルクがあるように感じてしまう。


新エンジンの出来はとても良いが、
サーキットで結果を出すとなると、
それはドライバーの力量も試されるので、
今週末のユーロカップは楽しみ半分、
ストレス半分といったところである・・・。


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