アルファロメオ 75TS ブロアー不良
下の画像の部品が、
何かお解りになるだろうか?
普段は目にすることのない、
目立たない部品だが、
ファンレジスターと呼ばれ、
エアコンの室内のファン風量を調整する部品で、
全開時は直結になり、風量を下げる場合は、
画像のコイルを経由することで、
抵抗を持たせ、熱に変え、その抵抗値により、
風量を調整する非常にシンプルな構造である。
(全開時は風が出るが、弱めると風が出なくなる症状は、
レジスター不良によるモノが多い。)
全開以外の作動時はコイルが発熱し、
そのままでは断線してしまうことから、
大概はブロアーファンの付近に設置され、
ファンの風で常時冷却されている。
75のファンレジスターはヒューズ代わりに、
上画像の赤丸箇所を半田で繋いであるのだが、
これが過電流が流れたときなどに断線してしまう。
今回は半田で補修したのだが、頻繁に切れてしまうようなら、
ブロアーモーターの抵抗が増えてきている可能性があるので、
モーター修理も視野に入れた方がよい。
現在の車はこんなレジスターなどは使用されておらず、
ICなどで非常に細かくオン、オフを繰り返すことで、
無段階の調整が可能となっているのだが、
構造が複雑になり今回のような修理は出来ず交換となってしまう。
アウディなどはレジスターを交換する場合は、
モーターの交換も同時に推奨するので費用もかかってしまう。
レジスターが壊れる=モーター不良、ということなのだろうが、
レジスター自体のトラブルも可能性はあると思うのだが・・・。
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