アルファロメオ 75TS ブロアー不良

corsoueda2009-08-01

下の画像の部品が、
何かお解りになるだろうか?
普段は目にすることのない、
目立たない部品だが、

ファンレジスターと呼ばれ、
エアコンの室内のファン風量を調整する部品で、
全開時は直結になり、風量を下げる場合は、
画像のコイルを経由することで、
抵抗を持たせ、熱に変え、その抵抗値により、
風量を調整する非常にシンプルな構造である。
(全開時は風が出るが、弱めると風が出なくなる症状は、
レジスター不良によるモノが多い。)
全開以外の作動時はコイルが発熱し、
そのままでは断線してしまうことから、
大概はブロアーファンの付近に設置され、
ファンの風で常時冷却されている。


75のファンレジスターはヒューズ代わりに、
上画像の赤丸箇所を半田で繋いであるのだが、
これが過電流が流れたときなどに断線してしまう。
今回は半田で補修したのだが、頻繁に切れてしまうようなら、
ブロアーモーターの抵抗が増えてきている可能性があるので、
モーター修理も視野に入れた方がよい。

現在の車はこんなレジスターなどは使用されておらず、
ICなどで非常に細かくオン、オフを繰り返すことで、
無段階の調整が可能となっているのだが、
構造が複雑になり今回のような修理は出来ず交換となってしまう。
アウディなどはレジスターを交換する場合は、
モーターの交換も同時に推奨するので費用もかかってしまう。
レジスターが壊れる=モーター不良、ということなのだろうが、
レジスター自体のトラブルも可能性はあると思うのだが・・・。


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