ランチア デルタEvo2 電気系トラブル
デルタに限らずだが、
メーターパネルから、
狼煙が上がり異臭がし、
メーターが不動になる、
トラブルはウチでも、
何度かあるが、
バラしてみると大概は基盤が焼け焦げていることが多い。
ケーブル式の16Vにはないトラブルだが、
Evoは電気式になり年に1台は出てくるトラブルである。
上画像はスピードメーターに取り付けられている基盤だが、
赤丸部分が焼け焦げている。
レジスター、コンデンサー、トランジスタなど、
ダメになったパーツが一般に流通されているモノであれば、
そのパーツを交換することで修理できるが、
専用に製造されたパーツだと難しくなってしまう。
電子部品は現在使用されていないクルマなど、
まずは存在しないがその中枢がエンジンECU。
これは滅多に壊れることはないが、
希にトラブルが出ることもある。
そんな希なトラブルのEvo2は、
ある日突然フューエルポンプが作動しなくなり、
エンジンが始動できなくなった。
ポンプに直接電源を供給すると作動するので、
配線図とにらめっこをしながら原因を追及して行くと、
原因はECUで他のECUと交換するとエンジンは始動した。
余談だがランチアの配線図では、
フューエルポンプに接続されているはずの配線が、
アイドルコントロールバルブの配線と逆になっており、
このEvo2が間違っているのかと思い、
他に入庫していたEvo2も確認したところ、
同じ配線になっていたのでおそらくは配線図のミスなのだろう。
おまけに配線図の色も間違っていた。
おかげで余計な時間を費やしてしまったのだが、
思わずイタ車らしいと苦笑いである。
話は元に戻るが原因を更に追求してゆくと、
特に焼けたような痕跡はなかったのだが、
プリント基板を辿ってゆくと、
ECU内のICがポンプリレーを、
作動させるアース信号を出力していなかったのだ。
同一規格のICは手に入らなかったため、
基盤を加工し容量アップさせたモノと交換しテストしたところ、
問題なくエンジンは始動した。
電気に詳しい相談相手がいたことに感謝である。
電子部品の大半は半永久的なモノが多いが、
電解コンデンサーなどは寿命があり、
コレを使用している10数年経ったECUなどは、
国産、輸入車問わず要注意だそうだ。
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