ランチア デルタEvo2 電気系トラブル

corsoueda2010-06-29

デルタに限らずだが、
メーターパネルから、
狼煙が上がり異臭がし、
メーターが不動になる、
トラブルはウチでも、
何度かあるが、
バラしてみると大概は基盤が焼け焦げていることが多い。
ケーブル式の16Vにはないトラブルだが、
Evoは電気式になり年に1台は出てくるトラブルである。

上画像はスピードメーターに取り付けられている基盤だが、
赤丸部分が焼け焦げている。
レジスター、コンデンサー、トランジスタなど、
ダメになったパーツが一般に流通されているモノであれば、
そのパーツを交換することで修理できるが、
専用に製造されたパーツだと難しくなってしまう。


電子部品は現在使用されていないクルマなど、
まずは存在しないがその中枢がエンジンECU。
これは滅多に壊れることはないが、
希にトラブルが出ることもある。
そんな希なトラブルのEvo2は、
ある日突然フューエルポンプが作動しなくなり、
エンジンが始動できなくなった。
ポンプに直接電源を供給すると作動するので、
配線図とにらめっこをしながら原因を追及して行くと、
原因はECUで他のECUと交換するとエンジンは始動した。


余談だがランチアの配線図では、
フューエルポンプに接続されているはずの配線が、
アイドルコントロールバルブの配線と逆になっており、
このEvo2が間違っているのかと思い、
他に入庫していたEvo2も確認したところ、
同じ配線になっていたのでおそらくは配線図のミスなのだろう。
おまけに配線図の色も間違っていた。
おかげで余計な時間を費やしてしまったのだが、
思わずイタ車らしいと苦笑いである。


話は元に戻るが原因を更に追求してゆくと、
特に焼けたような痕跡はなかったのだが、
プリント基板を辿ってゆくと、
ECU内のICがポンプリレーを、
作動させるアース信号を出力していなかったのだ。
同一規格のICは手に入らなかったため、
基盤を加工し容量アップさせたモノと交換しテストしたところ、
問題なくエンジンは始動した。
電気に詳しい相談相手がいたことに感謝である。

電子部品の大半は半永久的なモノが多いが、
電解コンデンサーなどは寿命があり、
コレを使用している10数年経ったECUなどは、
国産、輸入車問わず要注意だそうだ。


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