ランチア デルタ ローテンプサーモ

corsoueda2010-03-09

ホーページには、
先行して画像を、
アップしたのだが、
現在テスト中の、
ローテンプサーモ。


純正サーモスタットは、
ケースと一体になっている非分解式で、
サーモだけの交換は出来ずアッセンブリー交換となる為、
サーモとしては部品も高価でブローバイホースのステーと、
共締めとなっており交換も手間が掛かる。

テストで製作したモノは、
さすがにケースを1から創るには、
金型を起こしたりコストが掛かりすぎるので、
純正OEM品をベースに、
アッパーホース取り付け部のフランジを1度切断し、
新たに製作したフランジをボルトで、
脱着出来る様ケースを加工した。


        (製作したフランジ)
こうすることで1度このキットに交換すれば、
以後はフランジの脱着だけでサーモを交換することが出来る。
使用するサーモも国産車のモノを使用するので、
使用用途に合わせて開弁温度も選べる。


純正OEM品は下画像をご覧のとおりラジエーターへの出口が不自然な角度と、
不要なバリや突起があるのでウチでも以前は、
取り付け時にリューターで出来る限り削って修正していたのだが、
今回製作したモノは全くそれがない。

(左 純正OEM品     右 ローテンプサーモ)
そしてサーモの弁自体も面積比で約2倍になっているので、
根本的にラジエーターへの流量を増やすことになる。
冷えすぎる場合は開弁温度の高めのサーモに交換すれば、
オーバークールになることもない。


「ローテンプサーモ」というモノは、
「開弁温度を下げても水温が上がりきれば同じ」とか、
「水温が適温まで上がらなくなりエンジンを傷める」など、
否定的な意見も耳にするが、
ウチでテストしているモノのネーミングは「ローテンプサーモ」だが、
あえて開弁温度の高いサーモを選べば、
「ローテンプサーモ」とは呼べないかもしれない・・・。


つづく

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corsomarche.com