ランチア デルタ ガソリン漏れ#2

corsoueda2008-09-25

以前にちょっとだけ触れた、
デルタのよくあるガソリン漏れ箇所の修理が、
今回ちょうど入庫してきた。


このトラブルは麻疹のようなモノなので、
大概のデルタはタンクナットをプラスチック製から
金属製に変更され対策済みなのだが、
コンディションの良い、走行距離も少ないデルタのほうが、
満タンにする機会も少ないからか、未対策な個体が多い。
今回入庫したEvo2も走行距離が1万キロ台と少なく、
最近交換した16Vも3万キロ台だった。


燃料タンクを降ろし、タンクナットを交換し、元に戻し、
ガソリンを満タンにし、漏れをチェック。
漏れは治まったと思いきや、30分ほど経つと微かに滲んでくる。
最初の漏れから比べると極微量だが、再度チェック。
漏れ箇所を探してみると、タンク上部のフューエルポンプキャップから、
滲み出てきていた。キャップを外し、ゴム製のシールを確認してみると、
ゴムが劣化し、引っ張ると簡単にちぎれる状態だった。
シールを交換し、再度満タンにしてみると漏れは無事に治まった。
しかし今度は燃料計の動きがおかしく、センサーを分解してみると、
錆がまわり、一部腐食していた。センサーの修理も考えたが、
中古の在庫があったので、再発を考えると交換の方が確実なので、
交換し、メーターの動きを確認し、作業完了。


ガソリンも定期的に補充していると、変質しないが、
長期間、放置されたガソリンは変質し、臭いも変わり、
本来、耐油(ガソリン)のゴムを侵してしまうようだ。
これは以前にあったトラブルだが、同じようにゴムを変質させたり、
フューエルフィルターが詰まったり、燃料系トラブルがあった車は、
値段の妙に安いスタンドで給油している場合が多かった。
あと無責任にスタンドで薦めてくる燃料の水抜き剤も曲者だ。
値段の安いスタンドの質が全て悪いわけでは当然無いだろうが、
目先の値段に釣られると後でしっぺ返しを食らうこともあるのでご注意を!

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