エンジンオイルの話

corsoueda2009-11-22

エンジンオイルも、
調べ出すと奥が深く、
使用後エンジンオイルの、
成分分析なども依頼したのだが、
とても勉強になる。
最終的には自分で、
試してみる事になるのだが、
ウチでエンジンオイルは、
5種類を車種、用途、予算などで使い分けている。


前回の興味深い結果というのは、
自家用のW124E320に10Wー40という粘度の、
エンジンオイルを使い続けていたのだが、
今回、年式や距離を考え、同一銘柄で粘度を、
15W−50に上げ、1000Km以上を走行してみた。
街乗りで5〜6Km/Lだったのが6〜7Km/Lに、
高速では約8Km/Lだったのが10Km/Lをわずかながら超え、
20%以上改善される結果となった。
10%程度なら誤差の範囲だろうが20%は誤差とは思えない。


燃費を良くするために低粘度のオイルを使用するのは良く耳にするが、
まさか粘度を上げて燃費が良くなるとは思いもしなかった。
おそらくは高粘度のオイルを使用したことで、
圧縮がある程度回復したものだとは思うが、
これがオイルの面白いところである。


また、高価で良いと評判のオイルがどの車にも相性が良いとは限らず、
デルタなど基本設計の古いエンジンでブローバイなどが気になる場合は、
オイルが燃料希釈されてしまい粘度を下げてしまうので、
それを見越し少し高めの粘度にするなど、
フリクションの低減よりエンジンを労ることを、
考えた方が良い場合もある。
短時間しか走らない車は特に冷間時に濃いめに噴いた燃料や、
エンジン内部で発生した水分がエンジンオイルに混ざり、
揮発、蒸発することなく残ってしまい劣化を進めてしまうので、
最低でも半年もしくは5000Kmでのオイル交換をお勧めする。


オイルはエンジンを始動すれば100℃前後まで上昇し、
エンジンを止めると冬場なら0℃ぐらいまで下がることを繰り返し、
潤滑、洗浄、冷却と重要な仕事をすることで確実に劣化する。
人間も使い古した油で揚げた天ぷらなど食べたくはないだろう。
車も同じである。


自動車メーカー推奨のオイル交換インターバルも1〜2万Kmとなって来ているが、
良心的なメーカーの取扱説明書には、
「1回の走行が8Km未満が多い場合はシビアコンディションとなり、
推奨よりも早めの交換をお勧めします。」との一文が添えられている。


純正指定の粘度が数万Kmを後にした、
お疲れ気味のエンジンにも適応するとは限らないので、
試しに自分の車の粘度を上げてみれば新たな発見があるかもしれない。


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