ルノー カングー タイミングベルト交換

corsoueda2009-11-26

昔は「フランス車なんて・・・。」
などと思っていたが、
ひょんな事から、
ルノー19の16Sを手に入れ、
それからフランス車に傾倒し、
5や21、クリオ、エクスプレス、
AX、BX、ZX、など乗り継ぎ、
それなりにはフランス車の良さも知ったつもりだが、
現実的に今一番気になるのがカングー。

そのカングーがタイミングベルト交換で入庫してきた。

カングーのタイミングベルト交換はウチでも初めてで、
軽い気持ちで作業を請け負ったのだが、
バラシ始めてとんでもないことに気がついた。
と、いうのも大抵の車はクランクプーリーを固定しているボルトを緩め、
作業を進めてゆくのだが、このエンジンはそのボルトを緩めてしまうと、
クランクシャフトとタイミングベルトのプーリーがフリーで回ってしまい、
ズレるとバルブタイミングが解らなくなってしまうのだ。
通常、シャフト、プーリー双方に溝があり、
その溝に「キー」と呼ばれるモノが刺さり、
位置決めされズレる事はないのだが、
このエンジンにはシャフト側には溝があるが、プーリー側には溝がない。
昔の車には合いマークと呼ばれる目印がカム、クランクプーリーにあり、
それを合わせてやれば組み上げることが出来たのだが、
最近は合いマークのない車が多く、メーカー純正の専用工具が必要となることが多い。
このカングーも例に漏れず専用工具があり、
その工具でカム、クランクの位置決めをしてからベルトを張り、プーリーを固定する。
タイミングベルトカバーがアルミ製でエンジンマウントを兼ねているので、
カバーの脱着に多少手間はかかるが、
構造を事前に知っていて、工具があればなんてことはない。
(慣れのせいかデルタのタイミングベルトの方が楽ではある)


しかし、どこで作業されるかしれない大衆車にこの構造。
やはり「フランス車なんて・・・。」


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