ルノー カングー タイミングベルト交換
昔は「フランス車なんて・・・。」
などと思っていたが、
ひょんな事から、
ルノー19の16Sを手に入れ、
それからフランス車に傾倒し、
5や21、クリオ、エクスプレス、
AX、BX、ZX、など乗り継ぎ、
それなりにはフランス車の良さも知ったつもりだが、
現実的に今一番気になるのがカングー。
そのカングーがタイミングベルト交換で入庫してきた。
カングーのタイミングベルト交換はウチでも初めてで、
軽い気持ちで作業を請け負ったのだが、
バラシ始めてとんでもないことに気がついた。
と、いうのも大抵の車はクランクプーリーを固定しているボルトを緩め、
作業を進めてゆくのだが、このエンジンはそのボルトを緩めてしまうと、
クランクシャフトとタイミングベルトのプーリーがフリーで回ってしまい、
ズレるとバルブタイミングが解らなくなってしまうのだ。
通常、シャフト、プーリー双方に溝があり、
その溝に「キー」と呼ばれるモノが刺さり、
位置決めされズレる事はないのだが、
このエンジンにはシャフト側には溝があるが、プーリー側には溝がない。
昔の車には合いマークと呼ばれる目印がカム、クランクプーリーにあり、
それを合わせてやれば組み上げることが出来たのだが、
最近は合いマークのない車が多く、メーカー純正の専用工具が必要となることが多い。
このカングーも例に漏れず専用工具があり、
その工具でカム、クランクの位置決めをしてからベルトを張り、プーリーを固定する。
タイミングベルトカバーがアルミ製でエンジンマウントを兼ねているので、
カバーの脱着に多少手間はかかるが、
構造を事前に知っていて、工具があればなんてことはない。
(慣れのせいかデルタのタイミングベルトの方が楽ではある)
しかし、どこで作業されるかしれない大衆車にこの構造。
やはり「フランス車なんて・・・。」
お知らせ
コルソマルケホームページは引っ越しました。
よろしければ一度お立ち寄りください。
corsomarche.com