チンクがウチにやって来た。

corsoueda2011-06-22

チンクエチェントという名で、
販売される以前、
ショーモデルとして、
トレピウーノと、
呼ばれていた頃から、
ずっと気にはなっていたが、
なかなか購入するには至らず、
1.2POPは購入したものの、
なんとなくすぐに販売してしまい、
それからは気も離れていたのだが、
ツインエアーが発表されると、
また虫が騒ぎ出し気がつけばデルタ以来、
約20年ぶりとなる新車の注文書に、
ハンコを押している自分がいた。

もうすでに納車されており、
日々の足として乗っているのだが、
印象としては今までのどのモデルよりも、
良い悪いを含め最も「チンクエチェント」らしい。
2気筒という過去のオマージュのようだが、
そのエンジンの存在感は大きく、
20数年昔に旧チンクエチェントを、
飼っていた頃の記憶が蘇ってくるような、
2気筒の感触がとても心地良い。
ただ4気筒と比較すればやはりエンジンはラフで、
アイドリング時や踏み込んだ瞬間は独特のビートがある。
それを心地良いととるか、不出来ととるかは、
その人の車歴や車に対して求める物によると思うが、
車好きと呼ばれる人なら運転すれば思わず、
ニンマリとしてしまうだろう。

約900ccで車重約1トンの割にはよく走るし、
ターボの存在を感じさせないエンジンは流石で、
現在の制御の巧みさに感心する。
反面、デュアロジックと呼ばれるセミオートマは、
アルファロメオ156等に搭載されていた初期の、
セレスピードに比べればかなり改善されたが、
シフトアップ時にはやはり不自然さを感じる。

乗り味としては現在の車らしくボディーの剛性感はあるが、
ニューパンダなどと比較すると乗り心地は悪く、
ダンパーの減衰力を明らかに上げており、
スプリングが負けている印象がある。
まるで出来の悪いスポーツダンパーに交換した時のようで、
スポーティーな演出をしたかったのだろうが、
ハッキリ言って子供だましのセッティングに思える。
乗り心地には大きな影響は及ぼさないだろうが、
リアのトーションビームにもアバルトには標準で、
装着されていた補強のバーが、
ツインエアーには標準装備されておりロール剛性も含め、
スポーティーな味付けにしたかった事が伺える。

その後ボチボチと弄り始めているのだが、
その報告は次の機会に。

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